「印綬」 古典芸能をあらわす星

大学生のTさんは命式に「印綬」という星がたくさんある青年です。「印綬」には、学問・技術・目上・引き立て・母親などの意味があります。Tさんのご両親はお二人とも学者さんで、Tさんご自身も専門のお勉強を深めようとただ今研鑽なさっています。

また、現代の青年には珍しく、Tさんは幼少の頃より古典芸能の一つである「狂言」に親しみ、今は演者でもあります。
この秋、武蔵の国を象徴する大きな神社における奉納狂言に出演なさるとのことで、観に伺いました。
シテ(いわゆる主役)の太郎冠者を堂々と演じる姿は薪に映え、その声は朗々と響いていました。
「印綬」には、まさしく古典芸能という暗示もあるのです。
そして、狂言を始めるきっかけはお母さまのすすめであったとか。
また、シテを演じるということは、その道の方からの引き立てもおありなのでしょう。

「印綬」の意味を再確認させていただいた帰り道、空を見上げるとそこにはおおきな望月がありました。

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