三種の神器~伊勢神宮で和を語れたか

伊勢志摩サミットが無事終わりました。各国トップの方たちは工夫を凝らした日本のおもてなしは評価して下さったようですが、その内容はどうだったのでしょう。

オバマ氏、オランド氏の2人の大統領、メルケル氏、キャメロン氏レンツィ氏、トルドー氏の4人の首相たちの伊勢神宮の印象はどのようなものだったのでしょう。

私もかつて巫女としてお伊勢参りをさせていただいたことがあります。矢口祐邦という方が斎主を務める神道の仲間と訪れたのですが、矢口斎主の人徳により、私たち一行はなかなか一般の参拝では立ち入ることのできないところまで入れていただくことができたばかりか、なんと皇室の方たちが通されるといわれる貴賓室に招かれ、お抹茶のお接待まで受けるチャンスに恵まれたのでした。

 

さて今日は、日本の皇室の証ともなり、宝物の代名詞でもある「三種の神器」についてのお話です。

三種の神器のうちわけは、八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、そして草薙の剣(くさなぎのつるぎ)の3つです。

日本の神様が大切にされている精神は「和魂(にぎみたま)」とよばれるものです。Peace-loving mind、つまり平和を愛する心となるようです。

その「和魂(にぎみたま)」は光を放っています。オーラなのでしょう。その光の輝きが八方に広がっていくための神器が「八咫鏡(やたのかがみ)」なのです。ご神体ともいいます。神は光だからです。これは旧約聖書の創世記冒頭で神が「光あれ」と言ったことや、ヨハネによる福音書の最初に「命は人間を照らす光であった」という記述に通じるものがあると思います。

続いて「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」です。これは生命の玉に緒がついて次々にさかえゆくということ、つまり繁栄をあらわします。

百人一首の式子内親王の歌に「玉の緒よ絶えなば絶えね 永らへばしのぶることの弱りもぞする」という切ない恋の歌がありますが、この「玉の緒」こそ、生命を宿す魂のことです。

最後のひとつは、「草薙の剣(くさなのつるぎ)」です。須佐之男命(スサノオノミコト)が大蛇を退治した時に取り出して、姉である天照大神(アマテラスオオミカミ)に献上したのだと言われています。清き明き心を以て「和魂」をこの国に光り輝かせるために必要な実行力であり知恵であり力が「草薙の剣」であるとも言われています。

 

日本は「大和」です。大きな平和の心という意味ですもの。日本自体が大きな鏡となり、もし悪いものがやってきたらそのままお返ししてしまえばよいのです。甘いですか?

鏡にはパワーがあります。丸い鏡が有効です。どうぞひとつお持ちください。悪いものを発する人にはこちらは平常な心で鏡をそちらに向けて下さい。悪い力はこちらにはやって来ません。跳ね返して、発する本人にかえっていくのです。どうぞおためしください。

こちらはピュアを保ちましょう。何も傷つきません。

今日もおつきあいいただきましてありがとうございました。