今日のクライアントはまさかの・・・

今日、約束の場所に現れたのは、なんと昔生徒だった子でした。年齢と、命式からおしはかる内容と、鑑定の日時と場所を確認した時にやりとりした声の調子から、もしやと思っていたので、案の定といってもよいかもしれませんが嬉しい驚きでした。

2011年の東日本大震災。世の中がひっくり返ってしまったような丁度そのタイミングで前任校を去ることが決まり、慕ってくれていた生徒たちともきちんとお別れができないまま、新しい学校での日々が展開し今日まで来てしまっているのでした。

覚えてますか?と、Mさんはにこにこしながら問いかけてきました。中高6年の学校の場合、中学2年生というのは所謂中2病という言葉がある通り、なかなかに取り扱い注意な学年です。簡単にはいうことを聞かないときなのですね。しかしそれは最も変化のある面白いときでもあるので、私は好んで中学2年生を担当していました。

その中2のときに出会った生徒のひとりが、今日のクライアントのMさんでした。以下、本人の了承のもと鑑定の内容を一部紹介致しますね。

彼女の日にちの柱は丙寅です。ひのえとらと読みます。ここからわかることは、頭脳が優れ、直感力も鋭いのですが、猪突猛進するところがあるので注意。進退のタイミングを見極めることができれば大きなプランを成し遂げる力量に恵まれているといったことです。ちなみに、今日決党した民進党の政調会長に就任することになった山尾志桜里氏もこの日柱の生まれです。

日干の丙(ひのえ)は太陽を表していますから、陽気さかんで創造力や新規のエネルギーがあります。熱しやすいけれども同時に冷めやすくもあるので、永続して根気よく続けていくことが大切になる生まれの人といえます。

また日支の寅は、気力が充満して行動力があり、大事の達成を希望するものの、楽天的な性格ゆえあと少しのところで行動がともなわないことがあります。さらには、正義感が強く果敢ですが、目上と摩擦が生じることもあります。

ここまで説明したところで、ほとんど当たってますとのこと。彼女は今、なんと医学部の学生で、思い立ってカナダに留学していたのだとか。脳神経の研究をしたいのだと、とりたててすごいことをやるのだという風もなく語るのです。カナダに渡る前、おかしなことを言うサークルの先輩とぶつかったということも話してくれました。真っ直ぐな気質なのです。

四柱推命では通名星・通変とよばれるものも見ていきます。Mさんの場合は傷官が彼女を最もよく表わすものです。しょうかんと読みます。これは、聡明で先見性があり、新しいアイディアを思いついたりすることが得意で、既存のものには疑問を投げかける特徴があるタイプといえるのです。体制に対する反抗心でもあります。

当たってます、とMさんは自分が如何に学校という枠組みが得意でないかを話してくれました。中学高校でもよく学校を抜け出していたそうです。不良なわけではないし、物事を真面目に考えていないわけでもないのだけれども、既存の枠に収まることが納得できないのでしょう。

こういうタイプの人が本来の力を発揮するためには、周りの理解が重要であることは間違いありません。Mさんの場合、自由に泳がせてくれる担任の先生と、何より彼女を信じて行動を認めてくれるご両親の存在が大きかったといえます。恐らく親を選んで生まれてきたのでしょう。

21才から始まる大運には双禄神という吉神がついてきます。恐らく彼女の場合は、勉強しながら将来の研究のために資金を稼ぐ方法を講じることになるのでしょう。

最後にMさんは、私の存在がとても面白いといってくれたので、それは最高のほめ言葉よと言いました。面白いと言われるのが、この上ない喜びなのです。するとMさんも同じだと言います。

ちょっと変わり者同士、顔を見合わせて大笑いしたのでした。