今日より水無月(みなづき)

今日から水無月(みなづき)。梅雨のシーズンが始まろうというのに「水が無いとは?」

「水無月」は6月のことですが、いまの実際の月に直すとだいたい8月頃のことを指すようです。ですから一年の最も厚い時が「水無月」ですから「水の無い月」というのも納得できます。

それぞれの月の異名を、覚えやすいように、生徒にはこんな風に伝えています。

1月 睦月(むつき) お正月、みんなが集まって仲睦まじく過ごす月

2月 如月(きさらぎ) 着物を更に重ねて着るから「着更着(きさらき)」なのだとか。

3月 弥生(やよい) 弥弥(いよいよ)植物が生い茂るそんな季節。「いやおい」から変化したもよう。

4月 卯月(うづき) 卯の花が咲く季節。夏の到来を♪卯の花の匂ふ垣根に ほととぎす早も来鳴きぬ 忍び音もらす夏は来ぬ(きぬ)。「夏は来ぬ(きぬ)」という懐かしい歌ですね。ちなみに、お豆腐製造過程に出るおからを「卯の花」と呼ぶのは、白い小さな花がおからとよく似てるからです。

5月 皐月(さつき)「隣りのトトロ」には「さつきちゃん」と「メイちゃん」の二人の姉妹が登場しますね。2人とも5月生まれなのでしょう。

6月 水無月(みなづき)暑さのさかりで水不足

7月 文月(ふみづき)秋、人恋しくてお手紙でも書きたくなります。

8月 葉月(はづき秋の葉っぱですからこの「葉」は何色でしょう?正解は紅葉の色です!

9月 長月(ながつき) 夜がだんだん長くなる季節で長月。

10月 神無月(かんなづき) 神さまがいらっしゃらない月です。神はどこにいらっしゃるのか?ズバリ出雲大社のある島根県です。出雲大社に日本全国の神様が大集合!ですから島根では「神在月(かみありづき)」と呼ばれています。実際に出雲大社に参拝した折り、民家でカレンダーを見せていただいたところ、確かに10月は「神在月」となっていました。

11月 霜月(しもつき) 地面に霜がおりる月

12月 師走(しわす)一年の締めくくりとして、「師も走りまわる程忙しい」という意味でしょう。ただし借金の取り立てから逃げて走るという説もありますが、江戸時代の西鶴のお話のようですね。ずいぶん後の時代のことでしょう。

 

さて今月「水無月」は丁度一年の半ばということで「水無月の大祓(おおはらえ)」という儀式があります。「夏越の祓(なごしのはらえ)」とも言います。そのときちょっと大きな神社には「茅の輪(ちのわ)」が設置されます。茅(かや)や菅(すげ)で作った大きな輪っかをくぐって半年の間に身についた穢れを浄め、心身を清らかにしましょうという意味です。

 

今日、四柱推命のお教室のあと仲間とお茶してその後、子安神社を訪れました。八王子にあるちょこっと有名な神社で、長女の3歳の七五三でもお世話になったところです。そこに「橘の社(やしろ)}という小さなお社があり、勝手に親近感を抱いてよく手を合わせに行っています。

今日はちょうど雅楽が流れていて、巫女さんが舞いを奉納していました。若い神官職の男性の吹く笛の音も典雅で、とても気持ちが和みました。舞いは「清らかな水の流れ」をイメージしたものであったようです。巫女さんはお榊をかかげて舞ってらっしゃいました。しばし時のうつろいを忘れた遅い午後のひとときとなりました。かつて私も巫女として鈴を持って舞いをしましたので、赤い袴をはいていた頃を懐かしく思い出しました。

神様にお尋ねしたいことがあって訪れた神社でしたが、「水のように自然に流れなさい」というメッセージかなと受け取りました。

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本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。