四柱推命における通名星 その2「財星」

熊本地震からひと月も経ってしまいました。まだ続く余震。落ち着いて日々の生活ができない不安。住宅の問題がいま大きく取り上げられています。「全壊」か「半壊」か「一部損壊」なのか・・・調査もままならない状態です。「これでもかというくらいいろんな課題が一気にきている。まだ課題が続いてやってくる」と熊本の市長さんがお話されています。「疲労困憊だよ」と土地の方は困ってらっしゃいます。

人間は日頃は自分の中にあるナチュラルキラー細胞によって、悪さをするものから守る機能が働いているのだそうです。自然治癒をもたらすものだと理解しております。そんな自然治癒の力も低下してしまいますね、ストレスがたまってくると。「こころのケア」も急務です。被災者を支援する側の方たちのケアも必要だといいます。泣き言も言わずに頑張ってつらい仕事を引き受けて下さっている方たちのケアが急がれます。

 

さて今日は、通名星のうち「財」をあらわすものについてお話しますね。

CIMG2518自分をあらわすものが「比肩」「劫財」(ひけん・ごうざい)

自分から生み出すものが「食神」「傷官」(しょくじん・しょうかん)

自分が尅す(使う・費やす)ものが「財」の星

自分が尅される(使われる)ものが「官」の星

自分を生み出すものが「印」の星

ざっとこんな風に考えていただけたら、わかりやすいかなと思います。

 

「財」の星はずばり「富」や「財産」をあらわします。さらには「父親」「自分自身の健康」をも意味します。男性の場合は、これに「妻」や「女性」といった意味が加わります。

自分が用いたり費やしたりする関係(相手)が「財」なわけですが、「財産」や「健康」はすんなり腑に落ちるのですが、「父親」がこの「財」であるということをあらためて考えると、「父親」とはつらい存在なのだなぁと思います。これにひきかえ、「母親」はというと「印」の星に相当するのですよ。

男性の場合はこの「財」の星が多いと、女性関係が華やかであることが予想されます。平安時代のもて男、在原業平なんて人は、きっとこの「財」の星が過多であったでしょうね。

彼がモデルとされる「伊勢物語」は、業平の恋バナ(恋愛体験談)満載なのですから。だいたい洋の東西を問わず、「もてる男」は「まめ」であると相場が決まっています。女性に贈り物をさらっとできる体質なのですね。平安男子の場合、贈り物は「文(ふみ)」です。和歌を即興でこしらえて、来ている狩衣(かりぎぬ)という着物の裾を切ってそこに書いて贈ったというのですから、洒落ているととらえるか、必死だったととらえるか・・・

「もてる男」も時にはつらい恋をしたようです。かなわぬ恋をしてしまうのですね。そして傷ついた心をひきずって仲間と旅に出ます。それが有名な「東下り(あづまくだり)」のお話です。京都から馬に乗って三河を通って駿河に、そして武蔵の国にまでやって来たというのです。三河の八橋という地では「かきつばた」というアヤメ科のお花がきれいだったそうですから、ちょうど季節は今頃だったかもしれません。

彼ら平安貴族は、行く先々で和歌を読みますが、都を遠く離れても、いえ離れただけ「都」も「都にいる恋人」のこともなおいっそう恋しくて仕方なく、あちこちで涙を流します。平安男子はよく泣きます。「泣く」ということは人の心の機微がわかるということで◎(二重丸)だったのです。

ちなみに私の生まれ育った土地の名は「業平」でしたので幼き日よりこの「業平」さんには愛着を感じていました。いま話題の映画「ちはやふる」のタイトルともなっている百人一首の歌は業平のものです。

ちはやふる神代も聞かず 竜田川からくれなゐに水くくるとは

竜田川が紅葉で真っ赤に染まるなんてことは神代にも聞いたことがありません

という意味ですが、映画の中では真っ赤に染まる恋心ととらえていると聞きました。面白い解釈ですね。

 

話を「財」の星に戻します。

同じ「財」でも「偏財」と「正財」は意味あいが少し異なります。

自分である「日干」との五行が、陽と陽または陰と陰の関係にあるものを「偏財」と呼びます。

金銭・商売・事業の星です。ですから多忙で人のお世話も焼き社交性があり多情であると考えます。

この星が月の支にあらわれている〈月支偏財といいます〉と、如才なくて明朗でお金儲けが上手。派手に進出し、楽しく交際してお金も豪快に使うタイプであるとみます。「財」は女性もあらわしますが、「偏財」は「妻」の他に「愛人」も意味します。明るく社交的でお金も景気よく使って楽しい雰囲気でしたら、まわりに人はたくさん集まってくるでしょうね。明石家さんまさんが「月支偏財」の典型であるといえば納得していただけると思います。

 

次に「正財」ですが、こちらは日干との関係が陽に対して陰、陰に対して陽になります。

資産・貯蓄・名誉の星です。真面目にコツコツと励むイメージです。同じ「財」でも「偏財」が「豪快に稼いで豪快に使う」タイプであるのに対して、こちら「正財」は、きちんと貯めて計画的にしかお金を使わないタイプであると言えましょう。皇太子徳仁(なるひと)親王は、畏れ多くもこの「正財」の方です。よかったです。

この星が月の支にあらわれる所謂「月支正財」である場合、その人は誠実で明朗ですが、倹約家で金銭に執着することもあり、人との関係でも駆け引きなど下手くそです。慎重で何事にも細心の注意を払う人でもあります。比較的現実的なタイプの人なのです。

 

では、何が自分にとって「財」に当たるかというと・・・

日干が「木」の人→「土」の十干十二支

日干が「火」の人→「金」の十干十二支

日干が「土」の人→「水」の十干十二支

日干が「金」の人→「木」の十干十二支

日干が「水」の人→「火」の十干十二支 がそれぞれ「財」に相当します。

「木」は「土」から養分を奪い、「火」は「金」を熔かし、「土」は「水」を汚し、「金」は「木」を伐採する、「水」は「火」を消す、以上が尅す関係です。

 

つまりこの「財」の星は、多すぎるとそれに振り回されることを意味しますから、ほどほどにあることが望ましいのです。ではこの星が命式内に1つもない場合はお金に不自由するかというと、そんなことはありません。しかし事業を起こすことなどはあまり得意ではないでしょう。

その方その方に合った方法で生きていくことが大切なことですね。それを見極めるのに、四柱推命による鑑定は有効であると信じています。

明日は、「仕事」や「夫」を意味する「官」の星についてお話させていただこうと思います。

本日もおつきあいいただきまして、ありがとうございました。