妖精を見たひと

昨日とうってかわって暖かい秋の日となりました。箱根に紅葉を見に行った帰り、ルネ・ラリック美術館に立ち寄りました。

アール・デコとアール・ヌーヴォーの頃の宝飾品やガラスの工芸品を手がけたのがルネ・ラリックです。たとえばティアラとかブローチとか髪留めなどの身に付ける宝飾品や、フランス人だけに香水瓶などのガラス工芸の作品を作りました。

作品のモチーフはお花や鳥・虫、そして妖精たちです。

彼はきっとお花の中に妖精たちの姿を見たのではないかなと思うのです。

それは、私がこの夏出会った花の妖精に実によく似ていたからです!私が選んだお花はガーベラでした。ガーベラの花にいる天使ちゃんは背中に大きな透明な羽をつけていて、お顔は西洋人のように見えました。そして「楽しい、楽しい」と言っていたことは夏のブログで紹介しました。

ラリックの作品からはそんな妖精の存在を、想像で描いたものではなく、実際にその眼でみたとしか思えない程の揺るぎ無いものがあります。

このラリックに限らず、何かに夢中になるタイプの方は、おのづから「何かの気」を感じたり身に着けたりする方だと思います。その気が作品づくりにおおいに働きかけをしたからこそ、うっとりするような美しいものに仕上がったのではないかしらと思ってみました。

そして必ずやそこには「愛」があったのだろうと思われます。

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。