安田菜津紀さんの魅力

夜、外に出ましたら空気が澄んでいることに秋を感じました。天頂近くにWの形のカシオペア座が雲の間から見えました。星の瞬きには心がときめきます!

心がときめくと言えば、日曜の朝「サンデーモーニング」に安田菜津紀さんが出ていると嬉しくなります。フォトジャーナリストとして各地を巡って土地の人と触れ合い、それを真摯に誠実に報告される姿勢に感銘を受けるからです。

シリアの現状を伝える写真展が新宿のアイデムフォトギャラリー「シリウス」で去年の秋に開かれました。安田菜津紀さんの写真展です。国境なき子どもたち(KnK)主催の会でした。今なおというか、昨年よりさらにひどい状態になっているシリア状勢ですが、その写真展は当時のシリアの子どもたちの様子を撮影したものでした。

内戦下にあっても菜津紀さんの声かけの温かさに心がほどけたのでしょう、子どもたちの笑顔が満開です。その輝く笑顔だけ見ていると、戦闘が繰り広げられている地で撮影されたものとは思えない、そんな和やかな、しかも色鮮やかな写真たちなのでした。

写真をひととおり拝見したちょうどその時、外出されていた菜津紀さんが戻ってらっしゃいました。鉢合わせしたことを幸いに、写真たちに感動したことをお伝えさせていただきました。拙い感想を、菜津紀さんはつぶらな瞳を真っ直ぐに向けて話に耳を傾けて下さいました。一流の方特有の姿勢です。「真っ直ぐ」そして「そらさない」で真実を見つめる姿勢です。

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写真ばかりか菜津紀さんご本人にも出会うことができて(どこかで会えると予感してました)一緒に写真にも写って下さりさらに感動♡

 

もともと心惹かれてうかがったわけですけれど、菜津紀さんご本人にお目にかかれてますますその魅力の虜となってしまいました。

今日も番組内で、シリアの情勢についてボードを使って説明されていました。内戦が始まって死者の数が30万人を超えているそうです。難民キャンプから帰ってらした菜津紀さんは次のようにレポートされました。

シリアからは国外に人々が逃れ続けてきた、人々が帰ってきて復興を遂げるためには「憎しみを乗り越える」ことが大切であり、そのためには「居場所を作る」こと。

シリアで避難生活しか経験していない自分の子を目の当たりにしたとき「生んでよかったのか?」と母親は思う現実があるそうです。子どもたちが「生まれてよかった!」となるように私たちは支えていかなければならないというメッセージは説得力がありました。

防衛費についても避難されている方々の生の声を拾って紹介していました。防衛費があがっていく一方で教育にかける資金の割合が削られていることは指摘され続けている、長い目でとらえたときに本当に国を築いていくのはどちらなのか、舵取りを誤ってはいけないという大切なことを静かに語ってらっしゃいました。

菜津紀さんが世界に目を向けるようになったのは、「国境なき子どもたち」の活動として16歳の時にカンボジアを訪れたことがきっかけのようです。中東シリアの情勢に詳しいのは勿論のこと、フィリピンにも足を運びつぶさにレポートされ、震災以降は陸前高田などをまわって土地の人の話に耳を傾けては記録を続けていらっしゃる。今日の番組終了後は熊本にお邪魔しますと語ってらっしゃいました。

飾らない人柄、ブレない姿勢、優しい眼差し、そして各地をとびまわって人々に寄り添う体力と気力・・・いったいどこから生まれてくるものなのでしょう?

四柱推命は、その謎を解き明かしてくれました。

安田菜津紀さん 1987年3月30日生まれ

年 丁卯(ひのとう)

月 癸卯(みずのとう)

日 戊寅(つちのえとら)

生まれた時間はわかりませんが、恐らく彼女は「従さつ格」と呼ばれる、所謂「貴格」であると思われます。彼女自身は「戊(つちのえ)」という、信念を持って胆がすわっているタイプの人です。

「戊」が日干の人はほかにスキージャンプの高梨沙羅選手がいます。沙羅さんはとても強い「戊」の人です。強いというのは自分自身である日干「戊」を助けるものが命式内に多くあるということです。

菜津紀さんの場合はかろうじて「丁(ひのと)」が「火土同根」といって「土」を強めるものの「寅」も、2つある「卯」も、「土」の養分を吸い取ります。そして「土」から見て「寅」や「卯」は「官星」なのです。自分自身よりも「官」のエネルギーが強い命式なのです。

つまり「官」の星に従って生きることが彼女を生かす、そんな命式といえます。これはどういうことかというと、世の為人の為というように常に公共のために従事する生き方をすることで、世の中から一目置かれ周囲から尊敬され慕われ、類まれな活躍をするという「貴い」「格」を持って生まれたということなのです

彼女の生い立ちを記した文を読んだことがありますが、上智大学に進まれたという経歴からはうかがい知れない複雑な家庭生活を送られたということが書かれていたと記憶しています。

人生の初期に大変なことがある場合、「貴い」生まれであることがあります。人は生まれるときに一度「忘却」の層をくぐり抜けて誕生するそうなのですが、温室で育つと自分の持って生まれた使命に気づきにくいわけです。大変なことに出会って人ははじめて、「何故こんなことが起こるのだろう?」とか「何のために生まれたのだろう?」はたまた「自分とはいったい何者なんだろう?」などと考える。

自分のアイデンティティと真剣勝負で向き合うというわけです。つまり自分が持って生まれた使命に気づくのです。すぐに「使命」と気づくこともあるし、やりながら気づいていくということもあるでしょう。

いったん気づいたら、天は「よし!」と応援してくれます。だから通常では考えられないような偉業をやってのけるのですね。自分を後にして公共のために生きるからです。

菜津紀さんの魅力、おわかりいただけたでしょうか。「魅力」の「魅」には「鬼」がいます。「鬼」とは不思議な力のことです。何だかわからないけれども惹きつけられる、そんな不思議な力こそ「魅力」なのです。

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました