心の欲するままに

「心の欲する所に従いて矩(のり)をこえず」・・・ご存知、孔子の言葉です。高校の漢文の授業でこの言葉に初めて出会った時、体に衝撃が走りました。すごいなぁと思いました。これぞ、最高の自由なんだろうな、そう感じました。

普通、人はやりたいままに行動するとどうしても羽目を外してしまいます。だから節制ということをしたり、自分でできない場合は人に管理してもらったり、悪質になってしまう場合は法律が必要になったりするのかなと思います。孔子は70歳になった時に、心の求めるままに行動して、それでいて道を踏み外すどころか、実に愉快に道を進んでいく。

足を引っ張られたり、望むように仕事はできなかったりした孔子の人生。それでもクサルことなく、理解しない相手を恨むことなく、そのときできることに情熱を傾けていく、そんな孔子の生き方に私は社会人となっている今も強く共鳴します。

成功する人としない人の一番の分かれ目も、もしかしたらこの「心の欲するままに」行動したときにあるのかもしれませんね。

*「心の欲する所に従ひて矩を踰えず」が正しい表記です。