神秘との出会い

山寺(立石寺)で人のこころのあたたかさに出会った翌日は、蔵王にて神秘的な光景と出会いました。

前々日までお天気が悪かったそうなのですが、そのせいか人もまばらで、101人乗りのロープウェーもわずか10人程しか乗っていません。

7分半のロープウェーの旅をして到着したのは、その名も「鳥兜(とりかぶと)駅」です。

力強いウグイスの声を聞きながら少し歩くと、もうそこは「神秘」を絵に描いたような景色が繰り広げられていました。

かつてこの沼には竜が棲んでいたいたそうです。その竜を鎮めるために覚山法師という方が呪文を唱えながら金剛杵の独鈷(仏具)を投げ入れたことから「どっこ沼」と呼ばれるようになったそうです。

竜は、それ以来「水神様」として祀られるようになった、そんな伝説が残っている処です。

青とも緑ともつかない深いエメラルドグリーンの水は、竜がいてもおかしくないような、そんな雰囲気をたたえていました。

 

次に向かったのが「お釜」と呼ばれる火口湖です。

ここはもう宮城県になります。

刈田岳には神社もあり、ここで御朱印を書いていただきました。

ご近所の元気なママから最近見せてただいた御朱印帳があまりにステキだったことと、インドの不思議な葉っぱ「アガスティアの葉」によると、これから私は各地の神社巡りをすると予言されていたので、これを機会に始めようかと思ったからです。

筆を自在にあやつる姿にみとれてしまいました。

素朴なつくりの鈴もありました。

音は振動で、その振動が魔をよける働きがあるのです。

こんな不思議な光景も見られました。

前日の山寺では、岩を見ると彫りたくなる人の存在を感じましたが、ここでは、石を見ると積み上げたくなる人の存在を感じたのでした。

ひと言で「神秘」とくくるのも大雑把な気もしますが、雲海をそばにして、人は「石」や「岩」にも命を感じることができるのだと知りました。

頭ではわかっていたものの、実際に目の当たりにして納得し、また感動した旅となりました。

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。