「大きな紙とクレヨン」の力~被災地の子どもたちに寄り添う

今年になって始めたばかりのフェイスブック上で、友人・知人・先輩・ママ友、さらには教え子たち・・・と魅力的な方たちとつながれることに連日驚いています。

たまたま東日本大震災の年に、渋谷にある新進気鋭の学校から今の元気溢れる生徒たちのいる学校に移ったのですが、そのどちらの学校の卒業生ともフェイスブックでまた出会えて、不思議な感慨が起こっています。

おととい「わたしのこと覚えてますか?」と送って来てくれた愛さんは、被災地のことを思って書いた文が毎日新聞の2011年6月9日の「みんなの広場」に掲載されました。その文をご紹介致しますね。

「大きな紙とクレヨン」の力というタイトルです。

震災で被災し避難所生活を続ける子どもたちが大きな紙とクレヨンによって不安や空腹を紛らわしていることを毎日新聞の記事で知り、ケータイやテレビ、ショッピングで暇をつぶしていた自分が如何に薄っぺらくてぜいたくなことだったかを考えさせられたという内容です。

 

やんちゃだった愛さんは優しい気持ちの持ち主でもありました。

あるとき友だぢとの待ち合わせ場所に急いでいた愛さんは杖をついて歩いているお年寄りに不意に声をかけられます。「バス停の場所はどこですか?」

目の不自由な方だととっさに気づいた愛さんは、自然とお年寄りの手を引いてバス停まで案内していたそうです。そのときこんなことを言われます。

「あなたの手はあったかいねぇ」

この言葉がきっかけで愛さんは介護の仕事を志すことになりました。

が、よい人との出会いもまたあったようで、今は既にひとりの子のお母さんとなっています。彼女自身から私は生きる力を感じるのです。