子どもの無限の可能性

如何お過ごしでしょうか?

今日また不思議なことを知りました。

 

先日ご紹介した、毎日新聞に投稿された文を書いた生徒ですが、

何と‼何と‼ 私が毎週水曜日に通っている小学校の卒業生だったことがわかりました。

 

しかも、さらに不思議なことに、今私がお仕事しているお教室の卒業生でもあったのです‼

 

いま私は、日野市独自の取り組みである「リソースルーム」というところでお仕事をさせたいただいているのですね。そこは、お教室でみんなとお勉強するのはちょっと・・・と思っている児童がいたとして、親御さんと本人の両方の希望があり、学校で認められた場合、通うことができるお教室です。

週に1時間、苦手な教科、たいてい国語か算数なのですが、マンツーマンで指導するのがリソースルームというわけです。

これはかなり画期的な取り組みといえます。

 

たまに「特別に指導してもらえる場」だと取り違えて、発展的な学習を見込んで申し込まれるご家庭もあるそうなのですが、基本は違うのです。

 

反対に「できない子」というレッテルを貼る人もいますが、これも全く当たっていません。

 

少なくとも私がこれまで指導してきた児童たちは、自分で「できない」と思いこんでいるだけで、むしろ優れたものを持っている子が多かったです。

 

たとえば4年生の男児。

数字で遊んでいるうちに、九九の面白い法則を発見しました。

それは、3の倍数は全てその数を足しても3の倍数であること。

 

3×1=3 ⇔ 3

3×2=6 ⇔ 6

3×3=9 ⇔ 9

3×4=12⇔ 1+2=3

3×5=15⇔ 1+5=6

3×6=18⇔ 1+8=9

3×7=21⇔ 2+1=3

3×8=24⇔ 2+4=6

3×9=27⇔ 2+7=9

 

いかがでしょう?

 

まだまだ続けてもおなじことが起こるんですね。

 

数字と馴れ親しんでいらした方にとっては、ごくごく当たりまえのことかもしれません。

が、これを「勉強は苦手!」と思いこんでいる子が自分で気づいたとしたら、スゴイと思いませんか!?

 

ほかにも、「勉強なんかまったく興味ないし好きでもない」と言っていた子がいました。

知能が低いようにはとうてい思えないのです。

どうしてそういうことになったか、というと大黒柱のお母さんが、子どもの宿題をみてあげる時間がとれない、そんな家庭の事情があることに気づいたんです。

 

そこで、その子に「夢はなに?」と問いかけました。

「夢なんてない」と答えます。

「じゃ、やりたいことは?」

「特にない」

 

その日はそこまでの会話しか成り立ちませんでした。

次週のお教室のときに、「やりたいことは見つかった?」と尋ねたら

「うん。友だちとUSJ(大阪にあるユニバーサルジャパン)に行ってみたい」というのです。

 

「夢は見つかった?」

「うん。ユーチューバーになりたい♡」

「いいね。どんなユーチューバー?」

「売れっ子のユーチューバー!」

 

それで、どうやったら売れっ子ユーチューバーになれるか考えてみました。

 

結論。人と同じことをやっていてはダメだ。面白いと思ってもらえる動画を作る必要があるね。

面白いことに気づける人になることが大切だね。

そのためには先ず〇〇くんが自分で「面白い‼」って思わなきゃね。

 

そんな会話をした直後から、苦手な漢字の勉強も積極的にするようになり、漢字が読めないから読まなかった教科書も自分から進んで読むようになり・・・

学年末の漢字のテストはずいぶん頑張ったようです。

 

教師の仕事は実はお宝の発掘です。

しかし現実には、せっかくのお宝が埋もれたままになっていることが多いんです。

実に残念!

 

心を癒し、可能性に自分で気づき、できたら親御さんも一緒にその子の可能性を信じてあげられたら、その子の持って生まれた力は爆発的に開花していくのです。

 

これを私はやっていきたいと思っています。

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。