当たり前を作っている人たち

最近水曜日の楽しみが増えました。石原さとみ主演のドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール」の日なのです。

オシャレにこだわりを持つ主人公・河野悦子(こうのえつこ)略して「コーエツ」がファッション誌のお仕事をしたいがために受け続けていた会社に採用されたものの、ファッションとは程遠い「校閲」の仕事として働くことになったのです。そこできちんとした仕事ができた暁にはファッション誌の編集の仕事ができるという希望のもと、常に暑苦しいほどの情熱で頑張っている物語です。

いつもいつでも、思ったまま感じたままを口にして、頼まれないことまで引き受けて、常識で考えたら余計なことばかりしでかすのです。いわゆる「校閲」の範囲を大幅にはみだし、感情表現をはっきり出し、周りからは顰蹙(ひんしゅく)を買いながらも「これは大切」と信じたら譲らない、素敵な女性です。

石原さとみ演じる「コーエツ」を「えっちゃん、えっちゃん」と慕う男の子が大学生ながら作家でもありモデルにもなってしまった「ゆきとくん」です。いま大人気の菅田将暉(すだまさき)演じる「ゆきとくん」も真っ直ぐな男の子で、ひとめ惚れから始まった二人の恋の成り行きを見守りつつ、ドラマの展開を楽しんでいます。

30日放送の会は「当たり前を作る仕事」がテーマでした。

たとえば電気が滞りなく家庭に行きわたるのも、また電車が普通に走っていられるのも、公園の遊具で子どもたちが怪我をしないで遊べるのも、全て「当たり前」のことを「当たり前」に点検したり修理したり、人に知られることなくお仕事をしてくれている存在のおかげだ、ということが底流に流れていました。

 

「当たり前」のことが「当たり前」に行われるって、よくよく考えると実はスゴーイことですね。

そして、スゴ過ぎて気がつかないってこと、世の中にはたくさんありますね!

「当たり前」と思っていたことが「当たり前」でない状況になったとき初めて、人は「当たり前」のことに感謝するのかもしれません。

 

独立して出て行った子どもたちは口をそろえて家に帰ってご飯ができていることが「当たり前」ではなかったことに気がついたと言いますよね。親の有難みにうっすら気がつく瞬間だともいえますね。でもたいがい瞬間ですけれど。

「当たり前」にそばにいてくれた人がいなくなって初めて、その存在の大きさやら自分の思いに気がつくということだって日常茶飯です。

目に見えないものだったら、なおさらその傾向は強いですね。

 

「もし〇〇がなかったら?」

一度でもそんな目線で物事をご覧になると、全ての存在するものに感謝して有難いなと思えると思いまず。

 

 

本日もおつきあいいただきましてありがとうございました。